きょうは冬至。
日替わりランチにはカボチャと柚子を使って、冬至気分を演出いたしましたよ。
この柚子は先日の芝楽市でも販売されていた茨木・大下さんの柚子。
もちろん無農薬なので、皮も安心して使えます。
皮は料理の香りづけなどに使って、果汁は和え物やドレッシングにしたり。
で、皮も剥いて果汁も絞った残りは、持って帰ってお風呂に入れるのです。
大下さんの柚子は無駄になる部分ナシ。
これって、使う方も気持ちがいいです。
柚子風呂、たくさん柚子を入れたら肌がピリピリするけど、すこしくらいなら大丈夫。
さわやかな香りのお風呂、きょうも楽しみです。
そして、きょうは。
ついについに!ネオ石窯に火が入りました!!
けっこう待ち望んでいましたが、特に演出もなく、さらっと石窯おとうが点火(笑)
もはや、このひとを止められるひとは存在しません!
真っ白だった漆喰も、窯の入り口あたりは一瞬で真っ黒に。すごい。
「いきなりガーッと燃やしたらな、割れるかもせーへんからな、最初は弱ーい火ぃ入れて中を乾かすんや」とのこと。
窯を覗いても、弱い火なのかすらわからんかったけど、おとうが言うからそうなんでしょう。
あした初めて、丸鶏を焼いてみる予定。
わくわく3割、どきどき7割。
きょうは石窯の夢を見るかも・・ワタシ意外と心配性なのです。
まあ、おとうの野性の勘を信じて。
また結果は報告しますね。
さてさて、そんなこんなで。
すこし早いですが、NICOはきょうがことしの営業おわり。
みなさん、ことしも1年ありがとうございました。
ことしもいろんなことがあったなぁ、楽しいことも、しんどいこともいろいろ。
そのなかでもいちばん大きかったこと。
3月の原発事故以降、「食」について、たくさん考えさせられました。
なにが安全で、安心か?
これまでは、安心して食べてもらうために、「産地がどこか」「どんな方法で作られているか」そんなことを気にして食材を選んでいました。
でも3月以降、産地や作り方なんてそんなレベルじゃない、とてもじぶんの力が及ばないところでの不安に苛まれた時期がありました。
NICOは近郊の食材をなるべく使うようにしていますが、お店のすべての食材をそれで賄うことはできません。
足りない分を仕入れに行って、なにも買えずに帰ってきたことがありました。
たくさん並んでいる野菜や果物、魚、お肉。
安心な食材、安全な食材ってなんなのか、ぜんぜんわからなくなったのです。
もう、なんていうか、ものすごい絶望感で、頭がクラクラして、まあそれでもどうにか帰ったらほんとに発熱してたくらい。
これまでじぶんが信じてきたことがぜんぶ覆ったような気がしてしまったのです。
でも、立ち止まることはできへん。この時期はしんどかったです。
たぶん、お店で料理をしているひと、おうちで毎日ごはんを作っているひと、食に携わる人みんなこういう時期があったんじゃないでしょうか。
でも、怖がってるだけじゃなにもできへんし、なにができるか考えていかないと、と今は思います。
産地や栽培方法をチェックする、そのためには食材のことをもっと知らんとあかんし、
幸い、NICOには近くで丁寧に野菜やお米を作っている農家さんもいます。
そのひとたちの力を借りて、これからも安心してみなさんにごはんを食べてもらえるように。
もっともっと勉強せな、と決意をあらたに来年もがんばります。
って、なんか今年の締めみたいなかんじですけど、まだまだ仕事はたくさんあるので、ブログもまた更新すると思います。
うーん、ちょっと暗くなりましたが、良い出来事もいっぱいあったんですよ。
お店も楽しかったし。
だから来年もだいじょうぶ。
2012年、たのしい一年にしましょうね。